サイテーションとは、インターネット上のほかのサイトで、自分の会社やお店が名前つきで言及・掲載されていることです。リンクが付いているかどうかは関係ありません。お店の集客では特に、店名・住所・電話番号(NAP)が、予約サイト・口コミサイト・地図サイトなどにどれだけ正しく載っているかを指して使われます。
AIがお店をすすめるときは、Googleの店舗情報だけでなく、予約・口コミサイトや公式サイトも根拠にしています。サイトごとに情報が食い違っていると、同じお店の情報だと結びつけにくくなるため、サイテーションをそろえることはMEO対策とAI検索対策の両方の土台になります。
この記事でわかること
- サイテーションの意味(SEOの意味と、お店の集客での意味)
- なぜ今、お店にとって大事なのか(AIの根拠を調べたデータ)
- サイテーションを整える手順とチェック表
- よくある失敗と、やってはいけないこと
サイテーションの2つの意味
| 使われる場面 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| SEO(Webサイトの検索対策) | リンクのない言及。ブログやニュースで社名・サービス名が書かれること | 「〇〇という会社のツールが便利」と記事で紹介される |
| MEO・お店の集客(ローカルサイテーション) | 店名・住所・電話番号(NAP)が、ほかのサイトに載っていること | ホットペッパー、食べログ、エキテン、地図アプリ、地域の情報サイトに店舗情報が載っている |
どちらも「ほかのサイトでどれだけ、どう書かれているか」を見る考え方です。この記事では、お店の集客での意味(ローカルサイテーション)を中心に説明します。
なお、Googleは公式の説明で「サイテーション」という言葉は使っていません。ただ、Googleマップなどのローカル検索の順位について、Googleは「関連性」「距離」「知名度」の3つで決まると説明しており、知名度は「ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づいています」としています(Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。ネット上でお店がどう載っているかは、この「知名度」とつながる部分です。
なぜ今、お店にとってサイテーションが大事なのか
理由は、AIがお店をすすめるときに、Googleの店舗情報以外のサイトを多く見ているからです。エラバレAIが2026年10月9日、横浜の10業種で3つのAIに「おすすめの店」をたずねたところ、答えの根拠に付いていたサイトの種類は次のとおりでした(横浜の月次調査レポート)。
| 根拠にしていたサイト | Gemini | GoogleのAIモード | OpenAI |
|---|---|---|---|
| 予約・口コミサイト | 54.0% | 26.7% | 32.7% |
| お店の公式サイト | 30.0% | 19.3% | 64.0% |
| Googleマップ(Google上の店舗情報) | 5.3% | 68.7% | 27.3% |
※ その種類のサイトが1回以上根拠に付いていた回答の割合(AIごとに150回答)。開発者向けの接続方法で調べた結果で、アプリの画面とは答えが違うことがあります。
Geminiは半分以上の答えで予約・口コミサイトを根拠にしていました。予約サイトには営業時間や住所、ほかのサイトには古い店名……という状態だと、AIがどの情報を使うかはお店が決められません。どのサイトに載っている情報も、同じ内容にそろえておくことが大切です。
サイテーションでよくあるズレ
- 移転前の住所が、昔登録した地域サイトやポータルにだけ残っている
- 電話番号が、サイトによって旧番号・新番号・予約専用番号と分かれている
- 店名の表記がばらばら(「〇〇整体院」「整体院〇〇 〇〇駅前店」「〇〇(まるまる)」など)
- 定休日や営業時間を変えたのに、予約サイトとGoogleだけ直して、ほかが古いまま
- 閉店した支店や、重複して作られた店舗ページが残っている
サイテーションを整える手順
- 基準を決める:Googleビジネスプロフィールの店名・住所・電話番号・営業時間を、看板や名刺と同じ正しい内容に直し、これを基準にする
- 載っている場所を探す:「店名」「店名+地域」「電話番号」で検索し、店舗情報が載っているサイトを書き出す(検索結果の2〜3ページ目まで)
- 見比べる:下のチェック表で、サイトごとに基準とのズレを確認する
- 直す:自分で編集できるサイトは管理画面から直す。編集できないサイトは、運営会社に修正を依頼する
- 定期的に見直す:営業時間や電話番号を変えたときは、書き出したサイトを全部まとめて直す。変更がなくても、数か月に1回は見直す
チェック表
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| 店名 | Googleと一字一句同じか。支店名・ふりがなの付け方まで |
| 住所 | 番地・建物名・階数まで同じか。移転前の住所が残っていないか |
| 電話番号 | 同じ番号か。使っていない番号が残っていないか |
| 営業時間・定休日 | 最新か。祝日や年末年始の扱いまで |
| ホームページのURL | 今の公式サイトか。古いURLや別の店のページになっていないか |
| 業種・メニュー | 今やっていないメニューや、違う業種で載っていないか |
やってはいけないこと
- Googleの店名にキーワードを足す:「〇〇整体院|腰痛・肩こり 〇〇駅」のように、本当の店名にない言葉を足すことは、Googleのガイドラインで禁止されています(Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)。ほかのサイトとの表記もずれるため、サイテーションの面でも逆効果です
- 中身のないサイトにたくさん登録する:載っている数を増やすことより、お客さまが実際に見るサイトの情報が正しいことのほうが大切です
- 閉店・移転を放置する:古い情報のページは、修正か削除を依頼します
よくある質問
Q. サイテーションは、多いほどいいのですか?
A. 数よりも、正しくそろっていることが先です。お客さまやAIがよく見る予約・口コミサイト、地図サイト、地域の情報サイトの情報が正しいかを、まず確認しましょう。
Q. 有料の掲載サイトをやめると、サイテーションは減りますか?
A. 掲載をやめると、そのサイトの店舗ページが消えたり、情報が更新されなくなったりすることがあります。予約サイトは、AIが根拠にすることの多いサイトの一つなので、やめるかどうかは集客の数字とあわせて考えましょう。
Q. サイテーションを整えると、Googleマップの順位は上がりますか?
A. 上がるとは限りません。Googleは順位の決まり方の細かい中身を公開していないため、エラバレAIも順位を保証することはできません。ただ、情報のズレは、お客さまが間違った住所や時間で来てしまう原因にもなるため、順位とは関係なく直しておく価値があります。
エラバレAIのサイテーション診断
エラバレAIのAI検索対策のプラン(AI検索対策のみ、MEO+AI検索対策)では、必要に応じてサイテーション診断を行います。決まったサイトだけを機械的にチェックするのではなく、実際に店名で検索して掲載サイトを探し、店名・住所・電話番号をGoogleの情報と照合して、直す場所を改善シートでお渡しします(修正作業自体は店舗側で行っていただきます)。くわしくは料金プランをご覧ください。
まずはお店がAIにどう紹介されているかを、1週間お試し(税込500円・AI検索チェック付き)で確認してみてください。サイテーション診断は、お試しには含まれません。
執筆:押味 学(SPOT-ONE代表)/更新日:2026年10月11日
出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」、同「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」、エラバレAI「横浜の月次調査」(2026年10月9日)。
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